事例:「鏑木商舗」様

伝統的工芸品産業事業者の魅力を伝える知的資産経営報告書
ホーム > 作成、開示企業のご紹介 > 鏑木商舗

「鏑木商舗」の知的資産経営報告書

企業名:鏑木商舗
代表者:鏑木 基由
業 種:九谷焼
URL:http://kaburaki.jp/

〈 代表者:鏑木 基由からのメッセージ 〉

「八代基由」。これには、重要な意味があります。「基由」という名前が意味するところは、基礎と由来であり、八代として鏑木の基礎と由来をもう一度見つめ直すということです。私自身、この名前をしっかりと受け止め、自らの役割として自覚しております。また、歴史的に見ても、室町幕府や江戸幕府は八代が世直しをしております。私の名前の由来と歴史的に八代が担う使命を果たし、一六代まで続く礎を築くことが、私の役割と考えております。

次の鏑木の礎となるコンセプトは、「最も歴史ある商家が、最も新しいことに挑む」です。現在の日本の伝統的工芸品は、平成22年4月現在お土産や進物として取り扱われている傾向があります。しかし、伝統的工芸品は元来生活に息づいたモノであったはずです。そのため、古くからの伝統を守りつつ、時代の変化を受け入れ、生活の中で息づくモノを提供することが、伝統的工芸品の本質と考えております。守るべきものは守り、変化に挑戦することです。そのような挑戦の中で生まれたのが、九谷ワイングラス(鏑木製ワイングラス)やKABURAKI SAKAZUKIです。

当社としてこれらの商品をもって取り組む次なる戦略は、鏑木のブランディングです。欧州をはじめ、各業界で優位性を持ったメーカーは、商品の種類の前にブランド名が思い出されるまで、徹底したブランディングを行っております(例えば、「○○と言えば時計」)。しかし、日本の伝統的工芸品のほとんどは、各ブランドの前に伝統的工芸品の分類名が思い出されます(例えば「九谷焼の鏑木」) 今後、九谷焼をはじめとする伝統的工芸品が国内だけでなく海外でも、生活の中に溶け込むためには、ブランドが先に思いだされる必要があると考えられます。そのため、「鏑木と言えば九谷焼」と想起されるようなブランディングに取り組んでおります。

九代以降が、「鏑木と言えば九谷焼」と想起される環境の中で、時代の変化に対応した新しい価値を世界に発信し続ける礎を築くことが私の使命と考えております。

昭和50年 私立星陵高等学校 卒業
昭和51年 玉川学園大学英米文学科 入学
昭和53年 父 栄一死去のため、在学のまま八代当主となる。
昭和55年 玉川学園大学 卒業
平成17年 港区麻布十番に「鏑木分店」を開業
平成17年 金沢長町武家屋敷に「鏑木本店」を移転
平成19年 株式会社鏑木 設立
<現役職>
石川県九谷陶磁器商工業協同組合連合会副 理事長
金沢九谷振興協同組合 理事長
金沢市工芸振興協会 理事
金沢経済同友会 幹事
石川県物産協会 理事

【 当社のこだわりを支える資産の連鎖 】

  • HOME
  • お問い合わせ
  • サイトマップ
Copyright © 石川県商工労働部 経営支援課伝統産業振興室