事例:「坂本漆器工房」様

伝統的工芸品産業事業者の魅力を伝える知的資産経営報告書
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「坂本漆器工房」の知的資産経営報告書

企業名:坂本漆器工房
代表者:坂本 茂
業 種:輪島塗
URL:http://www.sakamotoshikki.com/
坂本漆器工房_輪島塗_エスプレッソカップ

〈 坂本 詔子からのメッセージ 〉

坂本漆器房は、輪島の中でも頑固に伝統にこだわった輪島塗を提供している塗師屋です。私が、商品開発を開始した当時(昭和59年)の輪島塗は、ほとんど男性目線で作られていました。当社はその中でも、頑固なまでに伝統にこだわった輪島塗を提供している塗師屋の1つでした。

私は、お客様に輪島塗をもっと身近に感じてほしい、そのためには、主婦目線での商品づくりも必要であると感じておりました。そんな思いから昭和59年より、少しずつ商品開発を始めました。まず、あらかじめ沈金で自模様を作ることにより、目線が沈金に移り、傷自体が目立ちにくくなる沈金シリーズの開発を行いました。また、器の重心を低くすることにより、お子様やシニアな方でも使いやすい器(子供椀や百寿椀)やアクセサリー等を開発いたしました。私の商品開発は、これまで当社の理念を礎としながらも、主婦目線で現代の生活にマッチし、「お使いいただける漆器」を基軸に商品開発を行ってきております。

近年は、デザイナーの飯尾豊先生と、「ESPRESSO CUP」「TONDO」など、これまでの当社のみでは開発できなかった商品開発も行えるようになりました。今後は、陶器やガラス等他の食器との相性を勘案した輪島塗も開発し、これまで輪島塗に縁のなかった方に対しても、輪島塗をお使いいただけるよう努力を行っていきたいと思います。これからも、お使いいただけるオーナー様の心が豊かになるそんな輪島塗を目指して取り組んでいきます。

昭和20年 輪島市にて生まれる
昭和39年 結婚を機に当社入社
昭和59年 主婦目線での漆器開発を行う。
平成6年 「花うるし」商標登録
平成23年 「ESPRESSO CUP」が石川ブランド認定
平成24年 飯尾豊先生と共同で酒器セット「TONDO」を開発
昭和59年以来、男性目線での商品づくりがほとんどであった輪島塗に、主婦目線での商品開発に取り組んでいる。輪島塗で最も早く「アクセサリー」に取り組むなど、主婦目線での輪島塗を多く開発している。

【 当社のこだわりを支える資産の連鎖 】

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