事例:「漆工芸大下香仙工房」様

伝統的工芸品産業事業者の魅力を伝える知的資産経営報告書
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「漆工芸大下香仙工房」の知的資産経営報告書

企業名:漆工芸大下香仙工房
代表者:大下 宗香(そうこう)
業 種:山中漆器
URL:http://www.koukoubou.com/

〈 5代目:大下 香征からのメッセージ 〉

漆工芸大下香仙工房は、1894年に初代雪香(せっこう)が加賀・山中地域に蒔絵工房を創立してから代々4代に渡り120年近く加賀蒔絵・漆工を通じたもの作りに従事してきました。
地域の富裕層へ趣向性高い高級調度品を制作していた時代、戦後伝統技術産業の復興に尽力した時代、地方問屋の仕事で賃加工業に大きく依存していた時代、高度経済成長の波と共に大きくなった茶道具市場に自らが茶道具作家(メーカー)となって事業開発・挑戦した時代と、大きな変遷をしてきました。
それは漆器製造業としての業態変化と、時代の市場ニーズ変化などに呼応する形で、蒔絵・漆工の可能性を模索・探求してきた歴史でもありました。

5代目大下香征はグラフィックデザインを学んでおり、デザインの力で伝統工芸である加賀蒔絵をもう一度見つめ直し、現代のライフスタイルの中でも取り入れやすい気分を作り出しています。これは単に蒔絵・漆のカジュアル化という事ではなく、自分たちの使うアイテムとして魅力あるものとしてまたは自分たちの文化として現代人にとってリアルに感じられるものを生み出す事を意図します。工房の若いスタッフの感覚や視点を生かしつつ、ベテランを通じて加賀蒔絵らしさを受け継ぐ姿勢。また、スタッフそれぞれに忌憚の無い意見交換が出来る環境を育んで参りました。

伝統的に培ってきた高度な技術や素材と、現代性を踏まえたデザイン。
そういったアプローチから「ネクストスタンダード」への取り組みと「日本の新しい高級」に挑戦し、伝統に繋げる「今」を創造していきたいと考えています。

平成9年 創形美術学校グラフィックデザイン科修了
大下宗香に蒔絵を師事
平成10年 石川県挽物轆轤技術研修所にて挽物轆轤・木地の研修を受ける
平成13年 洞爺村国際彫刻ビエンナーレ 入選
平成17年 高円宮殿下・紀殿下根付コレクション 収蔵
平成18年 [KOUkoubou][Classic Ko]のブランドを設立
平成21年 中部経済産業局地域産業資源活用事業に認定される

【 当社のこだわりを支える資産の連鎖 】

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