企業名:桐本木工所 代表者:桐本 俊兵衛 業 種:漆器木地・木製品・漆の器、家具、 建築内装材などの企画製造販売 URL:http://www.kirimoto.net/ |
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漆器産地であるこの土地で、輪島キリモト・桐本木工所は、漆器から木地にいたるまで約150年以上、モノ作りに関わっています。
そんな桐本の創作テーマは「いつものうるし」。
「デザインされた木とうるし」「オーダーできる木とうるし」「使い手の立場からの木とうるし」いつも暮らしの中で「木とうるし」をもっと使ってもらいたい。若手から熟練の職人が、そんな想いを様々な「かたち」にして提案し続けています。
3代目の桐本泰一。幼少期は工房の木くずに埋まって遊んでいました。モノづくりに興味を覚えたのは中学、高校。工業デザインを専攻した大学時代。社会に出てからはオフィス設計に従事しました。
帰郷した輪島では漆器木地業の弟子修行を4年。じっくりと産地内を見続けました。そういった動きを続けることで産地の職人、手の動き、人間関係、販売システムなど奥底を学ぶことができ、現在は木地の職人だけでなく、漆を専門に手がける職人も工房内に加わることになりました。結果、創作の領域はさらに広がっています。
また、産地内の職人、異業種の創り手たちとの交流、都市部で暮らしを愉しむデザイナーとの共作など、ヒトとの和、繋がりをを大切にし、困難ではあるけれど、とても貴重な仕事にも挑戦できるようになりました。
日本の手作りは厳しさが増すばかりですが、桐本木工所には、しっかり落ち着かせた木材料、代々受け継がれてきた木地製作の技、漆の新しい可能性を探る創造力、「人の手」から生まれる美しいモノたちがたくさん存在します。
輪島工房ではベテラン、中堅の職人から若い職人へモノ作りの神髄を伝えます。多種にわたり複雑なモノ作りのプロデュース、製造・経理管理もしっかりと行います。また、木や漆を学び触れたり、海外勤務、金融など様々な経験を積んだ東京のうるしの事務室スタッフが、工房の想いと生み出されるモノの本質を使い手の方々に広げていきます。力溢れる人々に囲まれてうれしいかぎりです。私はそんな人々と一緒に自分たちの原点を再確認するとともに、ほんものの「木」と「漆」の美しさ、優しさ、強さを伝えていきたいと思っているのです。
昭和37年 | 石川県輪島市に生まれる |
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昭和60年 | 筑波大学生産デザインコース卒業、コクヨ株式会社に入社 |
昭和62年 | 桐本木工所入社 |
平成12年 | 輪島で作り手仲間と一緒に「ギャラリーわいち」設立 |
平成17年 | いつものうるし(監修:ラトルズ刊)出版 |
筑波大学、金沢大学、佐賀大学、金沢美術工芸大学、輪島高校等の非常勤講師を務めている。 |